コロナ禍における観光施策

開催日 : 2020年10月29日

協力 北海道東川町

北海道東川町では「写真の町」として「東川町国際写真フェスティバル」や「写真甲子園」など様々なイベントや施策を実施されています。また人口減少にお悩みの自治体が多い中、移住により人口が増えている町です。
2020年にはInstagramのアカウント「Visit Higashikawa」(@visit_higashikawa)を開設され、東京カメラ部株式会社は開設と運営をサポートしています。また、撮影イベント「東川町インスタミート」、「東川町インスタライブ配信」の企画・実施も弊社がサポートいたしました。
今回は「コロナ禍における観光施策」というテーマで、一般社団法人ひがしかわ観光協会 事業統括部長 ウィルコック 香奈子氏にお話を伺いました。

登壇者

一般社団法人ひがしかわ観光協会 ウィルコック 香奈子氏

一般社団法人ひがしかわ観光協会

ウィルコック 香奈子

  • 東京の大手不動産会社に新卒で採用
  • 資格取得後に海外旅行添乗員へ転職(年間200日添乗、世界20か国以上訪問)
  • 伊留学から帰国後、外資系金融の人事採用担当として会社員へ復帰
  • 2008年に北海道へ移住。2009年(社)ひがしかわ観光協会入社
  • 東川町より委託された観光振興事業の企画・運営・報告を実施

東京カメラ部株式会社 執行役員 高山有仁

聞き手 : 東京カメラ部株式会社 執行役員 高山有仁

自己紹介

自己紹介をお願いします。

ウィルコック氏:一般社団法人ひがしかわ観光協会 事業統括部長 ウィルコック 香奈子と申します。私は学生時代から東京に上京しており、そのまま東京の大手不動産会社に就職しました。
その後、心機一転、海外に出ていきたいという思いから海外旅行添乗員へ転職し2年間ほど勤務しました。その間、年間200日間添乗、世界20カ国以上訪問しました。
そして、気に入ったイタリアに留学、帰国後に外資系金融の人事採用担当として会社員に復帰。2008年に家族で北海道へ移住、2009年に一般社団法人ひがしかわ観光協会に入社しました。現在は主に、東川町より委託された観光振興事業の企画・運営・報告を実施しています。

東川町のご紹介、特徴

北海道東川町のご紹介をお願いします。

東川町のご紹介

ウィルコック氏:東川町は北海道の中心部にあり、人口約8千人の小さな町です。観光面では、「旭岳」という北海道で最も高い山と、北海道内で最も落差がある滝として観光名所の「羽衣の滝」があります。町の珍しい特徴として、「旭岳」の下の「旭岳源水」がございます。
私たちは、この地下水で生活しておりまして、キッチンの飲み水からお風呂に入る、洗濯するといった生活水全てを、この地下水のミネラルウォーターを使っています。上水道がなく、いわゆる水道代がゼロという町です。


「写真の町」宣言から30年「写真文化首都宣言」へ。

ウィルコック氏:東川町は「写真の町」です。1985年から「写真写りの良いまちづくり」を目指して「写真の町」を宣言し、活動を始めました。その30年後の2014年、新たに「写真文化首都」を宣言し写真文化の中心地として、国内のみならず「世界中の写真、人々、そして笑顔に溢れる町づくり」に取り組んでいます。
イベントを年に3回実施しており、7月に「東川町国際写真フェスティバル」(1985年から開催)があり、プロ・アマの写真家の方を中心に写真コンテストがあったり、自分の写真の良さをプロの方に見てもらえるチャンスがあったり、有名な写真家の方をお招きしてシンポジウムを実施したり、というような各種のプログラムをメインに2日間開催しています。
また、そのフェスティバルの直前には「写真甲子園」があります。野球の甲子園と同様に、全国の中から選ばれた優秀な写真部・写真サークルの高校生たちが、生徒3名、先生1名の計4名1組となって、甲子園のように写真の技術を競い合って、最終的にはグランプリを選びます。今年2020年はオンライン開催し、337校から18校に各賞が贈られました。
もうひとつは、2015年から実施している「高校生国際交流写真フェスティバル」です。国際的に写真の甲子園を行ってみようということで、東川町と国際的に交流のある国・地域から同じようにグループで参加いただき、2019年は20か国からと日本の選抜2校が参加、「写真甲子園」と同様に写真の技術を競いました。
結果はオンラインでご覧いただけるので、よろしければご覧ください。このように、東川町は写真とつながりの強い町です。

高校生国際交流写真フェスティバル2019 / 受賞作品発表

人口減少に悩む自治体さんが多い中で、北海道東川町は人口が増えているそうですね。

ウィルコック氏:地方は過疎に皆さんお悩みかと思うのですが、東川町は移住者も多くて、2011年から2016年の間の統計では、道内でも5番目に人口が増加した町です。上位の3箇所は、ニセコ町など外国人の方の移住が多かったのですが、東川町は日本人の移住が多いのが特徴です。

東川町は、おしゃれなカフェや雑貨屋も増えていて、若いクリエーターさんたちも移住されていますね。

ウィルコック氏:移住政策を工夫しております。渋谷のパルコで移住イベントを独自に行い、若い方にも来ていただくような施策もしておりますし、実際に移住をした方、移住に関心のある方が実際にお越しになれるような仕組みをたくさん用意してあります。例えば体験型の住宅などもご用意しています。そのような体験などからお知り合いや仲間同士の口コミで、いい印象が広がっているようなイメージもあります。

若いクリエーターの方々が自分らしい暮らしをしたくて東川町に集まってきて、そしてその暮らしぶりを見た方が東川町にお越しくださって、という良い循環ができているのですね。
そのような先進的な取り組みをされている東川町さんですが、新型コロナの影響についてはいかがでしょうか。

ウィルコック氏:北海道は他の地域より早く緊急事態宣言が発令されましたので、私たちも慌てて行動したようなところもありましたが、北海道自体は広い場所ですので、都市部以外のところでは実際は穏やかに静かに過ごしていたようなところもありました。
東川町は、そこまでインバウンドに依存していたわけではなかったので、その観点での大きな影響はありませんでした。もちろん、国内観光はダメージがありまして、宿泊施設への影響は大きかったですね。
ただ、東京近郊でも見られたように都市部から少し離れた静かな場所を目指して、週末などに出かけられていた様子がありまして、東川町でもゴールデンウィークが明けたぐらいから、徐々にお客様が戻ってきて、8月9月は商業施設では前年比より上回ったところもあったようです。

東京カメラ部を知ったきっかけ

「Visit Higashikawa」(@visit_higashikawa)Instagram開設に関し、東京カメラ部にお声がけしてくださった経緯を教えていただけますか。

ウィルコック氏:経緯は2つあります。ひとつは3年前に東川町でフォトコンテストを実施した際、Instagramでの応募作品投稿に応募条件の「#東川町」の他に「#東京カメラ部」というハッシュタグを付けている方が多く、一体これは何なんだろうと。そこでまずは東京カメラ部が目に留まりました。
もうひとつの経緯は、ほぼ同じ時期に知ったことですが「東京カメラ部10選」の写真家メンバーの中に東川町在住の方(井上浩輝 氏)がいらしたというご縁があって、東川町にこんな有名な方が、ということで、東京カメラ部のホームページのお問合せフォームから問い合わせをしたところから始まりました。

※「東京カメラ部10選」とは?

東京カメラ部が運営するSNSにてシェアした写真の中で、各カテゴリー内でクチコミ度*1が高かった写真とその写真を撮影された方です。 シェアは東京カメラ部とその全ての分室に投稿いただいた作品を対象に基本毎日7作品程度行っています。2019年では9億人を超える人々が約2,300万作品の中から選んだ作品「10選2019」が10作品・10名が選出されています。

*1「リーチ」数に対する「話題にしている人」の割合。投稿がSNSでどれだけ拡散したかを表す指標です。

*2 9億人:東京カメラ部とその分室がタイムラインで紹介している作品の2019年延べリーチ(閲覧者)数(Facebook、Instagram、Twitter、Weiboインサイト)に基づく

*3 約2,300万作品:2019年末迄に東京カメラ部とその分室に投稿いただいた総作品数

東京カメラ部のSNSアカウントでは、ご自身の投稿に「#東京カメラ部」「#tokyocameraclub」のハッシュタグを付けていただくことで投稿を受け付けておりまして、このハッシュタグが付いた投稿は私どものアカウント宛ての投稿、となります。

コロナ禍での観光施策

コロナ禍の現状においては、今までの観光モデルが通用しなくなっています。また、収束の目途がいつになるのか、予測が難しい状況です。そのような状況下、コロナ禍でもできること、やるべきことがあります。
「未来を見据えた取り組み」として「1. 未来の来訪者を増やす」ということと、「足元を見つめた取り組み」として「2. 可能な範囲での収入確保」です。

コロナ禍でもできる「1. 未来の来訪者を増やす準備」の一つ目としては、「1-1.PRで使える武器の準備」があります。東川町では、この観点ではどのようなことをなさっていますか。

ウィルコック氏:東川町にはクリエイターや写真を撮る方が非常に多いので、PR素材は日頃から集まりやすいところではありました。コロナ禍になり、何かすぐにやれないかということで、これまでの画像や映像をかき集めて、まずはPR動画を作成しました。

絶景!ひがしかわ -動画で楽しむひがしかわ- | ようこそ東川

また、コロナ禍でもできる「1. 未来の来訪者を増やす準備」として二つ目に「1-2. 写真撮影スキルの向上」もあるでしょう。
お客様があまりお越しにならない時間を使って、ご自身の写真撮影(宿泊施設、料理、商品撮影など)スキルを向上しておくと、低コストで最新の情報をタイムリーに発信でき、SNSなどで発信の際に有利になります。

Instagramアカウント「Visit Higashikawa」

コロナ禍でもできる「1. 未来の来訪者を増やす準備」として三つ目に「1-3. SNSでの発信」が挙げられます。SNSアカウントに関しては、SNSアカウントのフォロワーの方々をご自身の地域などに関心の高いコミュニティ・基盤としてとらえ、そのコミュニティに向けて継続的に発信することで、将来の旅行先として検討いただくために魅力を知ってもらう、お客様と常に繋がっておき、関心を保ち続けてもらう、ということは非常に重要です。
なお、SNSのツールの中では、Instagramを使って旅行先を検討したことがある方が最近は多い傾向にあります。
2020年、東川町ではInstagramのアカウント「Visit Higashikawa」を開設され、東京カメラ部が運営をサポートさせていただいております。Instagramアカウントの運営を始めようとお考えになったきっかけを教えてください。

Instagramアカウント「Visit Higashikawa」

ウィルコック氏:Facebookは以前から運営しておりましたが、Instagramの投稿は写真がメインですので、「写真の町」東川町が開設する場合は、それにふさわしいものにしたいと考えておりました。
Facebookの時もそうだったのですが、自分たちでアカウントを作って発信してしまうとその後やり直しがきかない。最初の出だしを上手く発信しないと、と考えてInstagramのアカウントをスタートするのに慎重になっていました。
Instagramは言葉が少なくても写真で伝わる特徴がありますので、海外インバウンドの方を対象に2020年4月開設に向けて、東京カメラ部と連携し準備を進めていました。そうした中でコロナ禍となり、どこも行くことができない状況になりましたので方針を変更し、インバウンドではなく国内向けに、今すぐお越しになれない方に、いい景色を、みなさんの心が休まるような写真を発信できないか、ということで活用を切り替えました。

visit_higashikawa




来訪者を増やす準備

Instagramアカウント「Visit Higashikawa」の場合は、職員さんが撮影した写真ではなく、一般の方が撮影し「#visit_higashikawa」「#東川町」のハッシュタグを付けて投稿くださった東川町の写真をご紹介しています。
東京カメラ部のSNSアカウント運営と同じ方式です。

※2021年2月下旬現在で、#visit_higashikawaを付けての投稿数は1000件以上
また、コロナ禍の投稿では対策として「過去に撮った作品も大歓迎」や「政府・自治体など公的機関の最新の指示に従った行動をお願いします」という記載をしています。

東川町インスタミート

続きまして、「2. 可能な範囲での収入の確保」のための「2-1. 夜間・早朝観光の開発」についてお話しします。この観点で、東川町さんと東京カメラ部が取り組んだ事例として2019年9月に実施した撮影イベント「東川町インスタミート」があります。
このイベントは、今回特別に許可をいただき早朝運行の「旭岳ロープウェイ」に乗車しての写真撮影をメインに、収穫体験と食のアクティビティを加えた行程で行われました。この撮影イベントを企画なさった主旨を教えていただけますか。

可能な範囲での収入の確保

ウィルコック氏:カメラ愛好家の方々がどのような写真をどういう風に撮っているか知りたい、というモニターツアーの位置づけで実施しました。数多くの応募がございました中から14名に参加いただきました。参加者の行動を拝見しておりますと、これまで自分たちが想定していたのとは違う行動をされていることが分かりました。
写真を撮る方にとっては、先ほどの話の通り、早朝や夕方など観光客がいらっしゃらない時間が一番良い、ということで、今回は地元のロープウェイ業者さんにご協力いただいて、まだ誰も乗らない、始発の15分前の朝日が撮れる時間にロープウェイを使っていただきました。到着するとまだ誰もいない観光地が目の前に現れまして、皆さん喜んで景色を撮影いただきました。
また、自分たちで実施していた撮影会に比べ、このインスタミートの参加者は若い方が多かったのが特徴でした。イベントはモニターとしてテスト的に行ったのですが、撮影の仕方、参加者の方々がお召しになっている服装からうかがえることなど、やってみたから分かったことや発見が多かったイベントだったと思います。

北海道・ひがしかわ観光協会|東川町インスタミート|東京カメラ部 地域支援プロジェクト実績

今回の撮影イベントは、東京カメラ部のSNSアカウントで参加者を募集、また、「インスタミート」なので応募者はInstagramアカウントをお持ちであることが前提でしたので、これまで実施されていた撮影イベントとは異なる層の方がご参加くださったのだと考えています。

この撮影イベントでは、農産物の試食もありました。景色の素晴らしさだけでなく、食べ物もおいしい、と実感いただけると東川町のファンになり、オンライン通販での購入やふるさと納税にもつながります。東川町は「農泊」のエリアもありますね。

ウィルコック氏:東川町のおいしい食べ物を食べていただきつつ、この撮影イベントでは、参加者の方々がおいしそうな写真を撮ってアップしてくださいました。皆さん、山など自然を撮影されるのも上手でいらっしゃいますが、食べ物も上手に撮られるんだな、と思いました。
実際にイベントを実施して分かった今後につながるようなこととしては、皆さんプレミアム感が欲しい、と思われていること。ご自身だけが行けるとか、先に行けたとか、知っている、というような特別な、優越感を感じられる方策を作っていくのがいいのではないかと考えました。
今回は、ロープウェイさんのご厚意で早朝運転を実施しましたが、例えば早朝運転で仮に料金が倍だとしても、写真撮影が好きな方なら乗ってくださるのではないかと気づかされました。好きなものにはお金をかけて挑みたいと思われていることが分かりました。

早朝・夜の撮影は、宿泊を伴いやすいですし、もしマイクロツーリズムを狙うのでしたら、宿泊した方限定でこれができるという宿泊特典をつけたプランにすると、近隣の方でも宿泊を伴う消費につながりやすくなります。

東川町インスタライブ

「2. コロナ禍での可能な範囲での収入確保」のひとつの手段として「2-2. オンライン発信」があります。東京カメラ部では毎年会場で「東京カメラ部写真展」を実施していますが、2020年はコロナ禍によりオンラインで実施しました。オンライン写真展では、リアルイベントでのトークショーに代わるものとして、「インスタライブ」を実施しました。東川町さんにもご協賛いただき、東川町さんの「インスタライブ」も実施いただきました。

【東京カメラ部2020写真展 Online Exhibition】北海道 東川町 Visit Higashikawaインスタライブ

ウィルコック氏:当初、Instagramに投稿くださったなかでいい写真を写真展会場に展示する、という形での写真展協賛を検討しておりましたが、写真展がオンラインに切り替わりましたので、「写真のまち」として東川町長のトークショー登壇をインスタライブでの配信に切り替えました。

10/27時点で2万3千回の再生回数ですね。リアルイベントのトークショーですと、会場にもよりますが、概ね200~400人で満員となります。今回はオンラインの強みで、会場の席数制限に制約されず、会場にお越しいただく必要がないことで、より多くの方がご視聴くださいました。
インスタライブ前半は、写真とともに東川町の特徴をご紹介、後半ではオンラインで買える商品やふるさと納税などをご紹介しました。

実際、東京カメラ部主催の別のインスタライブで東川町の商品をご紹介した後に、反響があったそうですね。

【カメラ飯企画】インスタライブ第1回(ゲスト:東京カメラ部10選の井上浩輝さん)

ウィルコック氏:商品やカフェなどのお店をインスタライブで紹介いただいたのですが、ライブでお聞きになった方だけでなく、その後アーカイブでInstagramやYouTubeで何度も見ていただけるので、コメント欄にどこのお店に行きました、とか、どういうものを食べました、とか、ハッシュタグやURLを張り付けてくださるので、実際の行動に結びつきやすかったんですよね。
その後に、この動画を見たのでここに食事に行きましたよ、オンラインで商品を買いました、というお声も聞こえてきましたので、効果があったんだなと。効果が見えやすい施策でした。

また、「オンライン発信」としては、オンライン上でフォトコンテストを実施し、その賞品を地元の特産品にすることでPRすることもできます。

SNSは投稿写真への反応が数字で把握できるのも特徴的ですね。

ウィルコック氏:「#visit_higashikawa」のハッシュタグで投稿された写真を拝見しておりますと、今まで私たちが知らなかった景色や全く見たことのない食べ物の写真があったりするなど、こちらの方が気づかされることが非常に多いです。
また、ご覧になった方の反応として、投稿へのいいねやコメントもありますので、皆さんがどのような写真に魅力をお感じになるのかが分かります。投稿へのコメントで、どうやって行けるのですか、という質問やその回答のやり取りがされていることもあり、私たちがやるべき情報発信をこの投稿のなかでやってくださっていて、気づきの多い場となっています。
細かいところまで見ていくと、Instagramはマーケティングツールとしての要素が強いなと思っています。

住んでいるひとには当たり前の風景になってしまうので、その場所の魅力に気づきにくいですよね。
年間を通してSNS運営を行いますと、このシーズンはこの投稿の反応がよい、など、ご覧になった方の反応を数字で把握できるのが大きなメリット・強みになりますね。

ウィルコック氏:SNS運営をしていて良い点は、みなさんからの反応がよい美しい投稿写真をPRの写真として活用させていただけるチャンスが非常に多いということもありますね。
皆さん、自信を持って投稿されているので、この写真を今度こういうPRに使わせてくださいとご相談すると喜んで快諾してくださることが多いので、お互いにWin-Winのやり方ができますね。

PR素材として活用させていただく時に写真を撮影された方のお名前(クレジット)を入れることで、撮影者さんからも皆さんにご紹介・拡散してくださる、という効果もありますね。

東川町からのお知らせ

最後に、東川町からのお知らせをお願いします。

絶景東川_株主制度

ウィルコック氏:東川町では、外出規制の間に皆さんがSNSをよくご覧になっているということで、コロナ禍になってすぐに観光施策として動画を制作しました。東川の魅力を定期的に発信して忘れられないように、「絶景!ひがしかわ -動画で楽しむひがしかわ」という動画を4本作りました。
この動画は、コロナ禍でクリエイターさんたちが仕事がないという時期に、クリエイターさんたちと普段よりも集中し協力して制作したものです。これも早く取り組んだからこそ、というところがございます。東川町の取り組みの特徴的なところは、他より先駆けて、とか、やらない理由を探すよりはやってから考える、というところにあります。
例えば、コロナ禍で10万円の給付金の支給がありましたが、それも東川町は他よりいち早く給付をしたので、Yahooニュースのトップニュースになりました。動画も6月には4本全て制作終了し、いち早くアップしました。今回は国内向けに制作しましたが、今後は海外向けにも制作して発信したいと考えています。
ふるさと納税につきましては、東川町では納税してくださった方を「株主」とお呼びしており、農産品送付はもちろん、それとは別に交流事業として東川町に泊まる権利を差し上げます、それを使って東川町に来てください、という施策を行っています。
法人向けにはオフィシャルパートナーとして福利厚生などで、町で保有の施設にお泊りいただく、また、今はリモートワークの場を提供していく、というように企業版のふるさと納税の実施もしております。

本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

当日のセミナーでは、「1. 未来の来訪者を増やす準備:1-1. PRで使える武器の準備、1-2.写真撮影スキルの向上、 1-3. SNSでの発信」、「2.可能な範囲での収入の確保:2-1. 夜間・早朝観光の開発、2-2. オンライン発信、2-3. SNS発信」について、他の事例などを交えてつつ記事より詳細にご説明いたしました。内容にご興味のある方には個別にご説明いたしますので、以下の弊社窓口までお問い合わせください。

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